がんになったことをきっかけに終活を始めました。
遺言書とエンディングノート、尊厳死宣言公正証書も作成。
これで安心・・・とはいかないところが終活の難しさです。
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50歳からのくらし(医・職・住)と大切な資産を守る
つじもとFP事務所です。
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私が終活を始めたきっかけは、乳がん罹患でした。
父を肝臓がんで亡くしていたこともあり、「がん=死」というイメージを持っていました。
そのため、主治医から「命にかかわる病状ではありません」と説明を受けても、
万一に備えてエンディングノートと遺言書を作成しました。
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エンディングノートには法的な効力がありません。
一方、遺言書は、法律で定められた方式に従って作成することで、法的な効力を持ちます。
【 エンディングノートとは 】
万一のことがあったときに備えて、自分に関するさまざまな情報や希望をまとめておくノートです。
・自分に関する基本情報
・医療、介護の希望
・葬儀やお墓、埋葬について
・保有財産や債務
・家族や親族、友人の連絡先
など、連絡事項のほか
残された家族・友人にメッセージを残すこともできます。
【 遺言書とは 】
財産を所有する人が自分の死後に財産をどう分けるのかの意思を示したものおよび書面のこと。
財産の処分(寄付など)や、子どもの認知など相続人の身分に関することも記載できます。
遺言書には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類があります。
このうち、公正証書遺言を作成する人は年々増えており、
令和6年には12万8,378件と過去最多になりました。
令和7年も12万件を超えて推移しています。
(出典:日本公証人連合会 令和7年の遺言公正証書の作成件数について)
☆遺言書があれば
その記載内容が法定相続分よりも優先されます。
遺産を誰にどのように配分するかを、自分の意思で自由に定めることができます。
*遺留分の考慮要・・・法定相続人(兄弟姉妹以外)に最低限保証された遺産取得分
☆遺言書がない場合は、
民法の定めに従って、相続人全員で遺産分割協議を行って
分割方法などを決めることになります。
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私が終活を始めたのは、残された家族が困らないようにするためでした。
お金の管理やパスポートなどの大切な書類をどこに保管しているのか、
家族にきちんと伝えていなかったからです。
また、インターネット銀行など、目に見えにくいデジタル資産についても、
あらかじめ記録しておく必要があると感じていました。
☆ エンディングノートには、
・加入している保険や利用している金融機関の情報
・万一のときに連絡してほしい友人や仕事関係者
・医療や介護の希望
・アレルギーや服用している薬
などを記載しています。
☆遺言書は
内容がシンプルだったため、自筆証書遺言を作成しました。
令和2年7月に、作成した自筆証書遺言を法務局で保管してもらえる
「自筆証書遺言書保管制度」が始まりました。
遺言者が希望して通知対象者を指定しておけば、
遺言者が亡くなったことを法務局が確認した際に、
遺言書が保管されていることを知らせてもらうこともできます。
自筆証書遺言には、書き方や様式について細かな決まりがありますが、
法務局での保管手続き自体は、思っていたよりも簡単でした。
自筆証書遺言書保管制度 (moj.go.jp)

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もうひとつ、私にとって大切な準備として、
尊厳死宣言公正証書も作成しました。
☆尊厳死宣言公正証書とは
回復の見込みがなく死期が迫った場合に、
延命措置を望まず、自然な最期を迎えたいという自分の意思を、
医療関係者や家族に伝えるための書面です。
わたしの父が、がん末期だとわかったのは、父が62歳のときでした。
当時は本人に病名や病状を告知しないことも珍しくなく、
家族だけが病状を知っていました。
父は、日頃から「延命治療はしない」と話していました。
ただ、それは、高齢になった自分を思い描いてのことだったのかもしれません。
意思疎通ができなくなっていた父に、
「本当に延命治療をしなくていいの?」と
聞けなかったことを今でも後悔しています。
私に万が一の時、家族に同じような迷いや後悔を残したくない。
その想いから、公正証書で尊厳死宣言書を作成しました。
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遺言書、エンディングノート、公正証書尊厳死宣言書。
3つを作って安心していたのですが、
しまった!
私が先に亡くなった場合のことしか考えていなかった!
子どものいない私が、もしひとり残ったら・・・
病気や認知症になったとき、誰に頼るのか。
住まいや財産の管理をどうするのか。
亡くなった後の手続きを誰に託すのか。
夫の家族との関係や相続財産についても
考えておかねばなりません。
誰が私の代わりに選択してくれるのか──
この問いに答えを用意しておくことも、終活の大切な役割だと思っています。
終活の形は、人それぞれです。
遺言書が必要な人もいれば、エンディングノートで十分な人もいます。
尊厳死宣言書を作る人もいれば、信頼できる人に口頭で伝えておくだけで
安心できる人もいるでしょう。
終活は「亡くなった後の準備」だけではなく、
これから先の毎日を、安心して生きるための準備でもあります。
明日のことは誰にもわからないからこそ、
元気な今のうちに、一つずつ進めておきたいですね。
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つじもとFP事務所 辻本由香
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●執筆者:辻本由香























