一部の地域ではありますが、緊急事態宣言が発令されましたね。
私は、バブル崩壊やリーマンショック、阪神大震災など経験しているので、
未曽有の出来事は家族関係にも大きな影響を与えることを体感しています。
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我が家は子どものいない共働き夫婦。
サラリーマンのダンナ君(夫)は、毎日遅くまで仕事をし、休日は土日祝日
一方、ファイナンシャルプランナーの私は、平日よりも土日が忙しく、
一緒に過ごせる休みは数えるほどしかありません。
ところがです。
もともと働き方改革で残業が減っていたダンナ君が、
新型コロナウイルス感染症の影響で3月半ばから定時で帰ってくることに!
私もセミナーが軒並みキャンセルで、仕事のほとんどは自宅で行っています。
適度なすれ違いで良い関係を保ってきた夫婦なのに、
ふたりでいる時間が増えるやん!
気を使って無理に話すと、どちらが掃除するかで揉めたりもして。
コロナ感染対策を言い訳に、2メートル以上離れるよう努力し、
なんとか今のところ夫婦の危機を回避できています。笑
ただ、ここにお金の問題が加われば、どうでしょう。
先の見えない不安やストレスに、もっと深刻な状況に陥るかもしれません。
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*以下、イメージしやすいように実際の相談を加工してご紹介しています
夫とふたり暮らしのA子さん(43歳)
パート勤務している飲食店が新型コロナウイルスの影響で休業し自宅待機に
ご主人も別の飲食店に正社員として勤めていますが、開店休業状態です
子どものいない夫婦で、今まで大きなお金が動くこともなく
お金のことはお互い関知せずにいたけれど
今になって貯蓄がほとんどないとわかった。
このまま長引けば、3ヵ月後には家賃も支払えなくなりそう・・・
この状態にご主人は、貯蓄が出来ていないと妻を責め、
一方で奥様は趣味にお金を使いすぎると夫にいら立ちを感じている。
どっちの言い分が正しいか専門家に聞きたいと弊社を尋ねて来られました。
FPは法律家ではないのでもめ事の仲裁はできません。
けれども、お金の面からのアドバイスは得意分野。
☆まずは、助成金を紹介
お金が尽きるかもしれない不安を取り除くことから始めました。
①会社の事業縮小で仕事を休んだ場合、使用者は休業手当の支払いが必要です。
*参照
新型コロナウイルス感染症にかかる雇用調整助成金の特例措置の拡大
② 基準日(令和2年4月27日)において、
住民基本台帳に記録されている人に対して給付対象者1人につき
10万円 を給付する支援策もあります。
*参照 特別定額給付金の概要
ただし、世帯主が家族全員の給付金を受け取るので、
チカラ関係によって自由に使えるかどうかが決まります。
我が家の場合、
とりあえず家計用の口座に入れて、あとは折半の予定です。
なお、この助成金は自分で申告しないと受けとることができない
仕組みになっています。
☆次に、家計の見直しです。
民間の保険や通信費など継続的にかかるお金の見直しや、
普段のお金の使い方を聞いていきます。
夫婦のどちらが良い悪いと決めるのではなく、
お互いが協力して家計を管理することで
この困難を一緒に乗り越えられないか考えてもらうのです。
「コロナ離婚」が話題になっていますが、
その背景には、以前から夫婦関係にストレスを抱えていた人が、
新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけでお互いの価値観や
危機意識の違いに気づくケースもあるのでしょう。
ただ、私は健やかなときも、病めるときも、困難に直面したときも
お互いを尊重しながら協力していくのが夫婦だと思っています。
なかなか難しいですけどね。
しばらく続く外出自粛をきっかけに、
我が家としても夫婦として、どう生きていくか考えてみます。
ピンチはチャンスになる?のかな~
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個別相談では、
くらしやお金の「どうすればいい?」にお答えしています。
保険や金融商品を販売しておりませんので、安心してご相談ください。
お金の知識を得ることは、人生を豊かにします。
皆さまのお役にたちましたら幸いです。
つじもとFP事務所 辻本由香
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