
私が代表を務める「治療と仕事の両立支援~はーべすと
正力厚生会の助成団体として、読売新聞奈良版に掲載されました。
毎月1回、南生駒のカフェにておこなっている「がん・らふ会」は、
この活動の取り組みの一つとして行っています。
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がんと向きあう つじもとFP事務所です。
乳がんになった経験をもとに、
「がんとお金」「がんと仕事」の講演や個別相談を行っています。
5月の「らふ会」では、新聞を見て来てくださった患者さんもいて
「がんになったことを会社や同僚に伝えたか」が、話題になりました。
*下記の①、③は当日参加者のお話しではありません。
繫忙期に休職することになったAさん。
迷惑をかける理由を話すべきだと、がんになったことを公表しました。
病人には連絡がしにくいだろうと、入院前にしっかり引継ぎ。
ときどき電話して、問題ないか確認していたそうです。
最初は退職を進めていた上司ですが、仕事に前向きな姿勢を見せたことで、
現在も治療を受けながら仕事を続けています。
入院から3週間後に出社すると、同僚が心配して駆けつけてきました。
詳しいことは言わず「婦人科の病気で入院していた」とだけ告げたところ、
「子どもができないから手術をした」と勝手に解釈。
お昼休みにはパートさんも含め全員が知ることとなり、
期末の忙しいときに私事を優先した!と責められ、こころにも負担が。
私は仕事上必要な人にだけ伝えましたが、
戻ってからのことを考えていなかったため苦労したのだと思います。
誰にどこまで伝えるかの見極めは、難しいなと感じました。
夏休みを利用して、入院・手術したB子さん。
抗がん剤治療は金曜日の夕方に受けて、土日はできるだけ安静に。
工夫を凝らして、なんとか会社を休まずに治療を続けています。
*派遣社員やパート勤務など非正規社員の方に多い選択です。
会社を休まずに済む一方、会社に内緒にすると
社会保障や企業内にある制度が使えないというデメリットもあります。
「がんになったことを会社や同僚に伝えるか」
そのときのタイミングや事情によって、決めることだと思っています。
ただ、2人に1人ががんになる時代。
知らないだけで、同僚にもがん経験者がいるかもしれません。
上司や人事部などに聞いてみると、治療と仕事を両立できるヒントが見つかるかも!
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お金の知識を得ることは、人生を豊かにします。
皆さまのお役にたちましたら幸いです。
つじもとFP事務所
辻本由香
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著作権はつじもとFP事務所に帰属します ●執筆者:辻本由香
初の著書「がんを生きぬくお金と仕事の相談室」を出版しました。
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制度面だけでなく、いろんな角度からお伝え出来ることはないか模索してできた本です。
ゲノム医療や妊孕性、気持ちの保ち方などにも触れ、
「よくあるノウハウ本ではなく血の通った本」との声をいただいています。