
経歴
1967年生まれ。野村證券・りそな銀行での富裕層向け営業など、お金に関する仕事に約30年携わる。バブル時代の経験から、くらしを守るには「節約」よりも「金融リテラシー」が重要だと痛感。生活スキルとして、ライフプランニングの大切さを認識する。
経済的な備えの必要性を、「誰に、どのように伝えることベストなのか?」と模索するなか、2011年に乳がんが見つかる。患者仲間と接するうち、治療費を捻出できず病院に行けなくなったり、再発や転移のため仕事を続けられなかったりと、社会的な問題に苦しむ姿を目の当たりにする。
大人にこそ金融リテラシーが必要と確信し、2014年つじもとFP事務所を開業。がん患者・家族(遺族)の経験がある数少ないお金の専門家として、FPなど士業や医療者、一般向けに「がんとお金」の講演を行う。社会的な苦痛だけでなく、「わかってもらえない辛さ」を話せる場としても、患者さんやご家族に期待され、個別相談もスタートする。
がん治療を優先し、子どもをあきらめた方からの相談をきっかけに、口コミで子どものいない女性からの相談が相次ぐ。行政や企業が開催するお金のセミナーはママ向けが主体。お金のことを学びたいと思っても、子どものいない人には参加しづらく、生きづらささえ抱えてしまう現実を知る。
主な相談は、子どもへの教育費がかからないため浪費傾向にある「家計の見直し」や、築いてきた資産を兄弟やその子どもに残したくないといった「残さない終活プランニング」。夫婦ふたりで退職後に旅するための「資産寿命の延ばし方」など、子どもがいないからこその悩みや希望が寄せられている。
モットーは、孤独な夜を超える
お金の専門家として、笑顔で過ごせるようお手伝いさせていただきます。
著書:がんを生きぬくお金と仕事の相談室/河出書房新社
専門分野
・家計管理(ライフプラン) ・投資(確定拠出年金・コツコツ投資)
・残さない終活プランニング(相続)・がんと家計(治療と仕事の両立支援)
資格等
・CFP®(上級ファイナンシャルプランナー) ・CDA(キャリアカウンセラー) ・相続診断士® ・証券外務員 1 種 ・第2種衛生管理 ・ドクターズクラーク(医師事務作業補助) ・両立支援コーディネーター ・CNJがんナビゲーター ・奈良県がんピアサポーター ・NPO法人日本FP協会奈良支部 幹事 ・NPO法人日本FP協会くらしとお金のFP相談室 2016年相談員 ・FP Cafe登録パートナー
性格
竹を割ったような性格だと、よく言われます。あだ名はサムライ
趣味
ゴルフ・嵐(相葉くん)
メッセージ
ファイナンシャルプランナーの資格を知ったとき、すでに30歳を超えていました。世の中のことを全く知らないことに愕然とし、自分の将来のためにFPの勉強を開始。資格取得後に、当時派遣社員として勤務していた野村證券に、営業職社員として転職。知識を得ることは人生を豊かにすると知りました。
27歳のとき神戸の実家で阪神淡路大震災を経験、32歳で父を肝臓がんで見送り、43歳で私自身も乳がんと、波乱万丈な人生。
子どもができなかったことから、
「どれだけ仕事を頑張っても、女性としては失格 」
「 子ども産まないんだったら、養子もらえば? 子育てして初めて一人前!」容赦ない言葉に、人として烙印を押されたように感じ、まわりとの付き合いを拒む時期がありました。
そんな時、同じような思いをしながら、それでも前を向いて頑張っている人に出会いました。みんな何かを抱えながら、ひとつひとつ乗り越えながら、日々を過ごしている。ひとりじゃない。一歩踏み出す勇気をもらいました。
今度は私がサポートする番です。
自分の人生、楽しまなきゃ損!
微力ではありますが、どんな時も笑顔で過ごせるようお手伝いさせていただきます。
辻本由香